先日、アリスカルディア数秘術 という、サイトを立ち上げました。
アニマンダラで数秘術?と、疑問に思う人もいるかもしれませんね。
今回はアニマンダラから見た
占術や心理学における、自我のタイプ分類のお話。
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アリスカルディア数秘術と、メディスンカードのセッションは
アニマンダラの応用・実践編という面と
フィールドワークによる種我同型論の検証と拡張という面があります。
科学で言うところの、基礎科学と応用科学の関係のようなものでしょうか。
アリスカルディア数秘術とメディスンカードは
逆にアニマンダラにフィードバックされる部分もあるので
一方的ではなく、相互補完的な関係性ではありますが。
以前取り上げた、メディスンカードは
特定の動物たちの認知様式(環世界)と
生き方・ライフストラテジー(生存戦略)を通して
私たちに、生きることの知恵と、囚われに対し
本質的な " 気づき " = メディスン を教えてくれる
メソッドでした。
animandala.hatenablog.com
メディスンカードは、動物たちの生き様を
私たちの生き方と重ね合わせますから
種我同型論と直接繋がる、シャーマニズム文化の
知恵やメソッドと言えるかと思います。
一方で、では数秘術は、どうなのでしょうか。
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種我同型論と自我のタイプ診断
人間に多様な性格があるように
動物には多種多様な"種"が存在します。
人間が自我を持つようになったのは、
自我によって全ての動物のライフパターンを統合するため。
そのことで、人類は一族一種、
遺伝的にとても狭い動物でありながらも
類まれな柔軟性と多様なライフスタイルの自由度を持つことで
地球のあらゆる環境、状況に適応できるようになった。
そう考えるのがアニマンダラです。
( 初めて聞く方は驚くかもしれません。
その概念の背景・裏付けについては DVD か
もしくは概要であれば、HPやTEDxTokyo yzの動画をご覧ください。)
参考:TEDxTokyo yz『人類の中にはすべての動物達がいる』
そして、進化の反復性と環世界の概念から
種=ライフスタイルの単位=環世界=自我
という方程式を描きます。
動物の種と人間の自我が、同じパターンと役割を持ち
重なり合っている、というのが 種我同型論 。
環世界のタイプ分類として、
種と自我が対応しているということを意味しています。
一方で、古くから、いわゆる占いや心理分析として
様々な自我のタイプ分析・診断ができるメソッドがあります。
心理学系ならエゴグラムや、エニアグラムなど。
伝統的な神秘学・占い系なら、易や、占星術、
そして数秘術などなど
種我同型論が立ち上がった時、
すぐに考えたのは、そうしたものとの対応でした。
対応するのは、
構造性があり、歴史の審判に耐えた精度
を持っていたものである必要があります。
そうしたものはいくつか候補がありましたが
たまたま アニマンダラ以前から研究していた こともありましたし
また、非常にシンプルながらも
数による宇宙哲学を背景としていて
応用しやすい構造をもっていた
ことから、数秘術を選ぶことにしました。
アニマンダラと対応することで、より知見が広がるはずと考えていました。
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動物占いの慧眼とその先へ
動物と占い(自我のタイプ診断)と言えば
先駆者に動物占いがあります。
こちらは四柱推命と動物を対応したものでした。
可愛アニマルキャラクターで、人の個性をシンボライズして
一時大流行し、類似品をたくさん産みました。
元祖動物占いがヒットした要因は、
新しくて楽しいアイデアだったことも大きいと思いますが
それが本質的な意義に触れてもいた からかもしれません。
しかし、よく考えられていましたが、やはり演出の意味合いが大きく
一般的に擬人化された動物のイメージを割り当てているものでした。
まあ、それで普通十分だとは思いますが。
そもそも、本気で対応させらるとは思わないですものね ^_^;
私は当時からメディスンカードに触れていたのこともあり
そのアイデアに感心しつつも、
少し物足りなさというか、もどかしさもありました。
それが、後にアニマンダラによって
種と自我のタイプ分類の対応が確信できたため
" 演出 " ではなく本質的な意味で対応したもの を作ってみたくなりました。
マニアックなんですが、
きっと、そうすることで、見えてくることもある。
演出が先にあるのではなく、本質からのすり合わせに着手したのです。
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カンブリアンズD.N.Aの誕生
数秘術はとてもシンプルなタイプ診断の手法です。
生年月日や名前を数に変換し、それを①~⑨と
マスターナンバー(11,22,33)の12パターンに変換します。
( 流派によっては、44や55などまで採用したり
反対にマスターナンバーを採用しないものもあります。)
これらの数は、アリスカルディア数秘術では
心数と言いますが、そのまま即、
一人の人間の個性を表すわけではありません。
月、日、年、生年月日の合計の数など
複数の心数の集合体 として、一人の人格が表現されます。
心数ひとつは、いわば
自我パターンを形作る、アーキタイプのようなもの。
これは、本来の占星術が、太陽の位置だけでなく
月や、その他すべての惑星の位置と関係性で
リーディングするのと少し似ています。
つまり、" 心の分子 " としての
自我要素が組み合わさって、一人の心ができる ということですね。
では、この自我のアーキタイプである
心数に対応させる動物は、どのような動物が適当でしょうか?
メディスンカードや神話的象意、生態などから
狼 は心数 ⑦ 的、犬は ⑥ 、カワウソは 33 ...
といった具合に、割り当ては可能です。
それはそれで良いのですが、でも丁寧に見ると
哺乳類 は全般的に大地の ④ の要素もありますし
鳥 なら天空の ⑤ というように
その 分類ごとの基盤となる数 も見えてきます。
哺乳類、鳥類、爬虫類など、現在の動物は
人間ほどではないものの、進化を重ね、多層化しているので
ちゃんと見ると 複数の心数の複合体 なんですね。🐳
実はこれ、遺伝子の重複 と関係していると考えているのですが
せっかくオリジナルで作るのなら、この辺りも配慮して
もっと直接的に対応したイメージで作れないだろうか?と考えました。
そう考えた時に、すぐに焦点が当たったのは
生命のビッグバン 動物の種の多様性が一気に拡大した
カンブリア時代の動物 たち。
カンブリア時代は、現代に通じる多様な動物の
" 基礎グループ " が全て揃った時代 。
生物の世界に目が開いて、空間性が出来たことで
観る・見られると言った現象が生物界に展開し
捕食が潜在的なものから顕在化して
多様な生存戦略=ライフスタイルが生じた時代です。
※ 参考文献: アンドリュー・パーカー『眼の誕生』
生命の失楽園として、動物次元において
アニマンダラで考える、種分化の基盤となる
外骨格と内骨格という
対称性に分かれた時代 でもあります。
心数のアーキタイプ、心の基盤と対応させるのに
この時期の動物ほどピッタリなのはいないように思えました。
また、カンブリア爆発は、生物の世界に
時間と空間性が顕在化した時代 でもあります。
( 詳しくはアニマンダラのDVD第1巻で述べていますが
植物やそれ以前の動物では、潜在化 しています。)
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占星術や数秘術、四柱推命(算命学)や九紫など
多くの占いが、誕生日を起点にしています。
誕生日は、私たちがオギャーと生まれて
目が開き、この時空間に位置づけられる瞬間です。
そして 外界や他者を認識しはじめて、自我形成が始まる のです。
これは カンブリア時代の、動物の環世界と同じ認識構造 を持ちます。
自我形成と時空間に意識が位置付けられるのは、表裏一体 なのです。
誕生日を基準とした占術とすり合わせる意味でも
やはりカンブリア動物はピッタリのようです。
そう考え、カンブリア時代に現れた
様々な動物と数秘の対応が始まりました。
そうして完成したのが、カンブリアンズD.N.Aです。
※ 古いサイトのためスマートフォンには対応していません。
正しく表示されない場合があります。
難点は、動物占いと違って随分マニアックなこと。
でもまあ、最近は、深海魚だとか
キモカワ動物なども受け入れられてもいますし
可愛くデザインしてエンタメ風に演出しました。
しかし、その実態は演出あとまわしで
マニアックに馬鹿真面目に作られたものでした。
なお、数秘の性質と
カンブリアのアニマルシンボルを対応させるにあたっては
科学的な古生物復元からの生態予想や
動物は姿に生き方(生存戦略)が現れているという基本原則、
そしてアニマル・メディスンカードで学んだ
神話的なシンボリズムの視点から対応させてまいりました。
各数秘とカンブリア動物との対応は こちら 。
カンブリア以降、生物は垂直進化、水平進化を重ね
種の多層性を作りますが、進化を重ねることで
一つの数秘から、複数の数秘で表される複雑性を持つようになる、
そう考えました。
特に内骨格は、動物の姿形を決める
Hox遺伝子 を、2回重複し、4本にします。
ここでは詳しく書きませんが、どうやら、ひとつのHox遺伝子セットは
①~⑨ と マスターナンバーに対応しており、
そのまま 年、月、日、生年月日の4つの心数にあたる と考えられます。
カンブリアの動物は、馴染みがない人も多いかと思いますが
進化の初期のため、やはり個性が際立っていて
自我のアーキタイプと呼ぶにふさわしい生きものです。
対応していった結果、当初の予測を超えて
しっくりする組み合わせがてきました。
数秘術を鑑定士として学ぶ場合
各数字が持つ抽象概念を、臨場感を持って身につける
ことが大切なのですが
カンブリアンズD.N.Aの各動物は、姿形生態が
数の象意の全体性を
そのままキャラクター化 したようなもの
と、言える割当が出来ました。
これは予想していなかったことですが
カンブリア動物に対応させたことで、私自身が
それまで掴みづらかった数の象意が『なるほど!!』と
腑に落ちた、ということが何度かありました。
数秘術のリーディングで伝統的に言われていことの根拠や背景が
生命原理の観点から理解・洞察できるようになった のです。
それは 解像度が上がるような感覚 でした。
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昔の鍼灸師の医療書に、針聞書 という不思議な書物があります。
これは、針の基本的な打ち方、病気別の打ち方、
灸や針を体のどこに打つか示したものなのですが
様々な病の説明に 奇妙な蟲 が描かれているのです。
一見、ネタや漫画のように見えますが
これは 正式な医療書 だったといいます。
ゆるキャラの絵は、当時の人の遊び心にしか見えないでしょう。
しかし、この蟲達の生態を理解して
それに対応した針の打ち方をすると
適切な治療が出来たのだとしたら・・・それは
絶妙なアニマルシンボル
として機能していたのかもしれません。
アニマルシンボルは、それ自体が有機的で
膨大な情報を、共感覚的に表現
できるので、適切な対応ができると、対象の情報を
生きた臨場感 をもって伝えることができる
一種の生命言語 として機能する と考えています。
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カンブリアンズD.N.Aからアリスカルディアへ
さて、そのようなプロセスで誕生したカンブリアンズD.N.A 。
これまで、アニマンダラを展開しながら
ひとつの応用メソッドとして、
メディスンアニマルとセットでセッションを行ってきました。
アニマンダラレクチャーの参加者の方は
動物好きだったりする方も多く評判は良かったのですが
しかし、カンブリアンズD.N.Aは個性が強く
一般的な方へ向けてのセッションでは
人を選んでしまう部分があります。
何より、カンブリアの説明などから入らなければならないのは
ただセッションを受けたい方には遠回りです。
カンブリア動物との対応は、演出目的ではなく
生命原理の己読み をメソッドとして応用するためです。
むしろ、針聞書のように?
数秘術の仕組みを基盤から学ぼうとする鑑定師サイドに有効かもしれません。
(マニアックな動物が好きの方はもちろん別にして、ですが。)
そこで一般向けとしては、
カンブリアンズD.N.Aで洞察した要素を
よりシンプルに抽象化した、新たなスタイルに。
幾何学で、数秘の法則をミニマルでシャープに表現したものが
この、アリスカルディア数秘術 です。
カンブリアンズD.N.Aもアリスカルディアも
表現が違うだけで同じメソッド。
生命の己読み、アニマンダラを
数秘術を通して表現したもの になります。
どちらの表現が良いかは、お好みで...🍀
アリスカルディア数秘術でも、裏メニュー的に
カンブリアンズD.N.Aスタイルを扱っていく予定です。
◇◇アリスカルディア数秘術◇◇