アニマンダラ★生命の己読みBLOG

生命進化に見るココロのカタチ・アニマンダラ関連の事項を綴ります。

セルマンダラ・シリーズ 🍄 第二回レポート

 

f:id:animandala:20171205120115j:plain

 

12月2日(土)

アニマンダラ・アトリウム Cell−Mandala 第2回

 

今回も、参加者、協力スタッフのおかげさまで、

充実の開催となりました。

 

マニアには人気?の、真菌・粘菌 が今回の主役。

そんな第2回のレポートです。

 

始まりは、単独受講の方も踏まえ、第1回目のおさらいから本編へ。

 

 

第1回の主役、細菌と、今回の主役には

生物として大きな違いがあり、その解説から。

 

f:id:animandala:20171205121037j:plain

 

 

細菌は “ 環状の遺伝子 ” を細胞内に剥き出しで持つ原核生物。

 

テロメアがないため、死もなければ性もありません。

 

私たちの “ 生 ” とはかけ離れた存在です。

 



それに対し、真菌や粘菌は 核を持ち

 

その中に 二重螺旋の遺伝子を納めた、真核生物 です。

 


f:id:animandala:20171205082138p:plain

 

遺伝子が二重螺旋になった事で、死の遺伝物質

テロメアがくっついて、細菌と違って寿命があるし

自己と他者、同種の遺伝子を区別しながら、

有性で交配するようにもなりました。

無節操なキメラ的癒合に、終止符が打たれたのが真核生物 なのです。

 

細菌達の無節操な癒合は、不安定で

良い結果になるとは限らず、暴走、崩壊が珍しくありません。

そのため、細菌は細かい性質はコロコロ変わりやすいものの

新たなシステムが生まれるような、大きな飛躍は困難だったようです。



そのような意味で、真菌や粘菌は

同じ “ 菌 ” と呼ばれる生物でも、だいぶ私たちに近いんですね。


 

f:id:animandala:20171205082312p:plain

 



それでも、やはり、私たちとは相当に異なる生物なのは確かです。

 

大きな隔たりと、でも同時に、私たちに繋がる深い一貫性がある。

 

それを、“ 発酵 ” “ 思考 ” という

 

全く異なるアングルで切り取り、語ってみたのが今回です。

 

細菌から菌へ、そして私たちへ。

 

自己と他者が曖昧な世界から、それが別れたからこそ始まる、個と集団。

 

多様化し、個体化すると同時に、繋がり続けようとする。

 

生の局所化と、遍在生。

 

知の局所化と、遍在生  について。

 


 生物視点の発酵

 


発酵といえば、やはり食文化の文脈で語られることが多いと思います。

 

でもアニマンダラは、やはり 生命目線、菌目線 で考えます。

 

もしくは ヒト目線 かな。ヒト目線は人間目線とは別です。


ネイティブアメリカンや、アフリカの先住民は

全ての存在を、魂持ったヒトや神と考えたそうです。

鳥は羽を持つヒト。動物は四つ足の人。木は直立する人。

そして人間は…二本足のヒト、と言ったように、です。

 


となると、菌は、 “ 見えないヒト ” といったところかな。

 

以前ブログで説明しましたが、やはり 菌は霊 ですね。笑

 

 

今回のレクチャーでそれを、菌霊同型論 と呼ぶことにしました。



そんな視点での語りなので、発酵に、

日ごろ親しんでらっしゃる参加者も多かったようですが

新鮮だったのではないかな~と思います。

 

f:id:animandala:20171205090033p:plain

 

発酵は、基本的には、腐敗と同じです。

人間に有用だと発酵、問題があると腐敗。
(分解対象と生成物で分ける考えもありますけれど、それだと例外多いんですよね。)

 

菌目線では、いたってシンプル。どちらも

菌の食事や呼吸などの、代謝 のこと、なんですね。

 

 

太古の生物が最初に地球に生まれたその時から

途切れる事なく続く、生の流れなんです。

 

私たちも日々、腸内フローラ達はもちろん

細胞内呼吸として、続けているものなんですよ。

 

発酵に関わりを全く持たない生物はいません。

 

 

f:id:animandala:20171205085140p:plain

 

 


ですが、それを大発展させた 発酵のスペシャリスト

 

今回の主役、真菌類 です。

 

何せ彼らは、食の全てを発酵(分解)に頼っているんですから。

 

 

 

f:id:animandala:20171205083016p:plain

 


レクチャーでは、細菌、真菌両方から始め、

 

発酵がいかに生命にとって普遍的なものなのか

 

というところから

 

最後は、真菌の発酵能力と植物の深い共生関係

 

そこから紡がれる

 

森の地下ネットワーク にまで話を広げさせていただきました。



f:id:animandala:20171205084515p:plain

 


発酵は、時間的にも空間的にも、人の文化にまで深く入り込む

 

時空を超えて生を結ぶ、絆 です。

 

菌の食事である発酵は、多細胞生物である

私たちの細胞一つ一つの食事として、日々行われています。

 

お酒などの食文化は、ある意味で、それを

そのまま外部プロセスとしたもの と言えるでしょう。


f:id:animandala:20171205083236p:plain

 

 粘菌が囁く思考の秘密

 

後半は、粘菌独特の生命サイクルと

近年注目される知性的振る舞いから、話を展開しました。

 

人間の脳が集約型の知ならば、

粘菌のそれは分散型の、いわば、細胞知。

 

単細胞にもかかわらず、コンピューターが苦手とする

迷路の最短経路を効率的に解く事が可能で、

そのメカニズムが情報科学の分野でも注目されています。

 

www.ted.com

 


それは面白いことに、アリが餌を探して集団で動くときの振る舞いや

人間が集団になると無意識でみせる行動と繋がるといいます。

 

粘菌は単細胞の時期と、多核単細胞(単細胞と多細胞の中間)を

生きる時期を持ちますが、面白いことに、この

 

多核単細胞の時期に、知性的振る舞いが観察されます。

つまり、

“ 個 ” ではない時に現れる、非自我的思考

のようなものがあるんですね。

 

 

f:id:animandala:20171205085444p:plain

 

 

そのような知性的現象を、レヴィ=ストロースの 野生の思考 などを絡め

 

遍在知と局在知 という、知のあり方として展開しました。

 

 

 自己と他者と世界

 

 

粘菌の知恵は、集団が醸す、無意識の知恵。知の発酵。

 

発酵は種を超え、時空を超え、生命を繋ぐ命の仕組み。

 

細菌から、真菌へのプロセスには、

自己と他者をわけて個が立ち上がる萌芽と、

別れるからこそ活性化していく、繋がりが見受けられます。

 

それが、多細胞化を促し、動物へ、さらには人間へ。

最後はアニマンダラ流に全体の流れを

系統樹を使ってまとめさせていただきました。


 

 ショートディスカッションと懇親会

 


レクチャー終了後、参加者に想い想いに発言していただきました。

 

前回、Facebookの感想をシェアさせて頂いた大西氏が

田んぼ・畑で日々感じていることなど、色々お話してくださいました。

 

特に今回は、植物の根に寄生する、菌根菌 の話題も

取り上げましたが、農の方なので日々おなじみ。

 

森の地下ネットワークについては、

土の下から繋がりを確かに感じてきたとのこと。

また、Facebookのリンクは後ほど紹介させていただきます。

 

それから、セルマンダラとアニマンダラの系統樹構造から

イカと粘菌の関わり について、プログラマーで、

ヌーソロジーの研究家でもあるR君から質問がきました。

 

粘菌もイカも、共に系統樹の階層では 人間の射影 となる位置。

 

f:id:animandala:20171205154737j:plain

 

イカは 海の霊長類 と呼ばれ、知能も極めて高く、

ビジュアル言語 を使いこなします。

粘菌もイカも、どちらも 知性に結びつくんですね。

 

また イカの特大の目(皮膚由来。人間は脳由来。反転した目ですね)

” 観ること ” を暗示します。目は 空間性や認識力 の様々な象徴です。

 粘菌も、単細胞生物とは思えないほど、多様な知覚能力が観察されています。

不釣り合いな知性と知覚能力は、このポジションの特徴ですね。

f:id:animandala:20171205085000j:plain




などなど、今回は、囲み席だったので、会話しやすかったかも。

 

そのイカの目の話題についても、感想を書いてくれた大西氏。

このアトリウム後の忘年会(懇親会)の参加者プレゼント企画で

なんと、目がついたマカバと正四面体(ペーパークラフト)

大西氏の選んだプレゼントの中に入っていました。笑

 

アトリウムの後は、懇親会で、近くのイタリアンへ。

 

真菌・発酵に因んで、キノコのパスタ、お肉やケーキをいただきました。

お酒もワインの他に、キノコのラベル が可愛い、

イタリアンに合う日本酒『ポルチーニ』(福岡の地酒・ひやおろし)

皆で堪能しました〜。🍾

 

f:id:animandala:20171205085019j:plain




懇親会でも話は尽きません。

 

気がつけば、たまたまアリスカルディアのセッションを

受けた方が多かったこともあり、話が盛り上がりすぎて

懇親会の写真まともに撮影しておりませんでした~。

懇親会が盛り上がるのも、いつものパターン。

写真は参加者の方に提供していただいたものであります😊

 


● 今年最後ということで、忘年会も兼ねての懇親会で

 ご参加の皆さんには、ささやかなプレゼントを用意していました。

 セルマンダラ・カードと、特性マカバ・ペパークラフトや

 古生物フィギュアの組み合わせから、ランダムに⭐️

 

f:id:animandala:20171205115959j:plain

 


 今回も感想いろいろ

 

前回と同様、既に様々な反応をいただきました。

またブログやFacebookのコメントを紹介させていただきます。

 

クリスタルボールの演奏家でいらっしゃるえさこさん。

彼女は、以前から、アニマンダラで菌を話してほしいと

アニマンダラの東京シリーズ終了から、リクエストしてくれていた一人です。

今回の懇親会の写真は彼女から提供いただきました💡

ありがとうございます。





“ もしかしたら考えてるんじゃなくて、醸されてるのかもしれません^^ ”
 


その通りですね~ (^^)

 

今回の忘年会でのプレゼントは、ジャンケン買った順に、

選択権を得られるようにしました。

でも、福袋のように中身はわからない状態なんですね~。

 

CGカードは、全6種類の中から、3~4種類

(1セットだけ6種類セットがありましたが)

 

なので、何のカードが現れるか…?どんなプレゼントか…?

で、メッセージを感じるのも面白いかと。

 

ブログを拝読したところ、なんと外骨格なハプニングかあったとな…?

このサーベルタイガー、きっと、うえ~いと、口開けて厄払い

してくれますよ~🐯インドでは舌を出した鬼が、魔除け だそうですよ。

この子、しっかりベロ出していますしね★☆

 

****************

 

さて、続いて、お二人目いきます~。



前回に引き続き、namiさん🍀

 




わたし達の足元にある球体の中には、

ものすごいネットワークで繋がり合っている。

その上で私たちは生活している。球体との接点は足の裏。

そこから、脈々と組み上げて来る管理システムというか、情報交換というか。

わたし達は本当に地球の庭師として、しっかり目を開いて生活して往くコトで

想った以上の戦士だった。と気が付くかもしれません(笑)

(アニさんはこんな乱暴な事は言いません(笑))

 

いえいえ、戦士、最高です。カスタネダのドンファンは

真の知の道を歩くを呪術師を戦士と呼びました。

地球の庭師は、戦士=知者に違いありませんよ☆

 



世間体というレベルを引き上げた方が良さそうだと想いました(笑)

植物、菌を含めた世間体です。

 

いいですね~この表現 😊✨ 植物もヒト、菌もヒトなりです。


ちなみに、ちょうど、

菌糸ネットワークは、体感的には大地で繋がる一方で

 

土の中は闇の世界、見えない世界、深層意識。



実際に菌糸意識を反映するのは


共通の無意識と接続する、夢の世界 と考えられます。


そしたら、ちょうどそのことが💡

 

 

最後の仙人?の絵は、まさに 菌糸意識のイメージに近い です。

(意識においては上下逆さまなのもポイント)

 

 

****************




さて、ラストは自然農をされている大西氏です。

もうまとめて、記事3つご紹介しちゃいますよ。

(最後は例のイカの話題。)




最初の記事で、夢について語られていますが、

 

 

この日の二度寝の夢、これ間違いなく、真核生物の細胞世界 ですね。

ご本人も書かれていますが、読んでいて、途中からすぐに思いました。

小さな部屋は、細胞核ですね。入口が狭いというのがリアル~☺️


 

そして2つ目の記事は、菌とブルースブラザース。

いや~~、これ、ワカリマスよ~。

 


 
元気な菌は、こんな感じでワサワサ、絶対していると思いますよ。

大西さんの畑の菌はこんな感じなんだな。笑

 


で、最後はイカ…!!

これについては、既に前半で触れていますが、こちらもどうぞ~。

 

 

以上、SNSにアップしてくださった方々の感想でした。

 

今回も、ご参加の皆さん、どうもありがとうございます。

 

 

次は最終回

 

さてさて、ついに次回は

 

セルマンダラシリーズ、フィナーレとなる第3回。

 

年明け、2018年1月21日(日)開催 です。

 

f:id:animandala:20171206025717p:plain

● アニマンダラ・アトリウムCell-Mandala全三回 | Animandala

 

各回独立した内容となっておりますので

単発でのご参加も可能です。

全3回お申込みの場合、ご欠席回のDVDをお届けいたします。📀

 

※ 基本のアニマンダラシリーズも気になる、という方は

 アニマンダラ・シリーズレクチャーDVDとのセットも

 特別価格でご用意しております。詳しくはWEBサイトでご確認ください。