アニマンダラ★生命の己読みBLOG

生命進化に見るココロのカタチ・アニマンダラ関連の事項を綴ります。

Animandala2019🐋最終回レポート

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少し間が空きましたが、昨年12月に終了した

ANIMANDALA 2019

『感じる・考える⇄内巫女と内審神者の幸せな結婚』

第5回(最終回)のレポートです。



今回は単にレポートなだけでなく

シリーズを改めて振り返ってのまとめになります。

(そもそも最終回自体が、まとめの会でもありますが。)



また、その流れの延長にある、2月24日(振休)のイベント

 

NOOSOLOGY+ANIMANDALA | 生命と精神

 ~ 霊性としての生命・そして人間を考える ~

 

の、ご紹介です。

※新型コロナウイルスの感染に配慮して、延期となりました。

 

いや〜、それにしても昨年は、

新年イベントからスタートし、12月の最終回まで

感じる・考える ⇄ 内巫女と内審神者 の1年でありました。

 

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今回、レポートの間が開いてしまったのは、

それまでシリーズレクチャーを優先していたことで

後回しになってしまった業務があり

その対応を優先させたというのもありますが

それだけではなく、シリーズを終え、少し寝かせてから

改めて振り返ってみたい気持ちもあったようです。

 

" 今 " という時代は、世界が新しい方向性を生み出すために

本当に大きな転換点にいるのだと思います。

 

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そんな感覚があるので、パーススペクティブを拡大し、

挑戦的なテーマを扱った一年でした。

 

2019シリーズレクチャーを通して

私自身、思考を整理する良い機会となり

以前と後で、よりそのイメージを

明確にすることができたように思います。

 

お陰様で、アニマンダラの思想面探究は、一区切りかな、と。

 

今年からは、

書籍化やアート的方向も含め、内容をさらに練りながら

表現スタイルを追求することに費やしたいなと思っています。

 

それが形になるのは少し時間がかかるかもしれませんが💫

いずれにしても、方向転換のポイントといったところでしょうか。

 

そんなことを思いつつの、シリーズレポートです。

ちなみに、以前のレポートを読みたい方は、

ブログの過去記事から順にご覧ください。

 

animandala.com

 

animandala.hatenablog.com

 

アニマンダラ 2019 第5回・概要

 

第5回のタイトルは

『双子の伝説と内巫女・内審神者』

- 内巫女と内審神者の出会いを阻む無意識プログラムとその解放 -

でした。



最終回ということで、シリーズ全体を振り返りながら

全体を総括的するキーワードとして “ 双子の神話 ” を扱いました。



シリーズ総括

 

アニマンダラの本シリーズは、

内巫女と内審神者の内的な発見とその関係性の成熟(幸せな結婚)を通して

人間がこれまでとは根底から異なる、思考様式・認識様式を獲得し

ハラリ氏が描く、ホモ・デウスとは対称的な

ホモ・アニマを誕生させる、という、独自のビジョンを展開してきました。

 

 

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これは、新たな人間観を模索した、

一種の Modern myth『現代神話』の表現と言えるかもしれません。

 

神話とは書きましたが、この Modern myth は、

その物語を生きる人間(=ヒト/ホモ・アニマ)は、

既に言語空間を顕在化させているはずなので、その場合は

自ら内的に物語を解体させ、刷新させ続けるであろうという特徴があります。

 

というのも、第3回、4回でお話してきましたが、

そこに生きる人間は仮象と実象の関係が顕在化しいる筈だからです。

 

神話は基本的に、それ自体に固定化、内面化していく重力があって

そのことで神話として成立しますが、

その意味では、固定化を崩すシステムが内在された、神話らしからぬ神話 です。

 

“ ヒト ” は、仮象が持つ無限の可能性と陰

(=無意識のアニマルプログラムに駆り立てられた破壊的側面とズル・誤魔化し)を

完全に認識できているため、

まるで生命が老廃物を吐き出しながら代謝して生きるように

陰の部分を自浄作用でクリーニングし続け、無垢な状態で刷新し続けるだろうと考えられます。



animandala.hatenablog.com

 

神話 とは、また、別の言い方をすれば、世界認識 のことです。

 

一般に語られる伝統的な神話は、

古代の特定集団に伝えられ、共有されていた世界認識です。

 

また、古代だけでなく

人間はいつも、何らかの神話の中で生きています。

 

そして、個人の神話というものもありますね。

それは各個人の信念体系と言い換えられます。

 

アニマンダラは古い神話を度々取り上げてきましたが、

 

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伝統的な神話は

 

  • 我々の世界認識の初期状態(潜在的基盤)を表現している。
  • それは赤子的な無垢なる精神の現れでもあるため
    人間の原初的な、ナマの世界認識パターンが剥き出しに現れている。
  • それゆえ、そこにはプリミティブな無意識構造が浮かび上がる。

 

と考えられます。

 

そして、その探究は、言語空間の顕在化の大きな助けになります。

 

また、言語空間が顕在化していくと、人々は、

神話(宗教・政治思想・企業神話・ブランディング・etc様々な思想体系を含む)の

本質を看破・理解でき、

他者や歴史が作り出した、現代においては不要になりつつある神話の陰

➡︎ “ アニマルプログラムに駆り立てられた、集合無意識の物語性 “ の囚われ

などから自由になっていけることでしょう。

 

その時、我々の精神の中の籠の鳥は、広い天空へと羽ばたきます。

 

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その段階では、相互扶養を背景として共進化してしまった、

嘘・ズル・誤魔化しが、もう通用しなくなり、消えていくのでしょう。

 

本シリーズでは、言語空間を顕在化させ、

そのようなヒトの精神に参入する入り口として、

感じる・考える ⇄ 内巫女と内審神者を認識する事から始めました。

 

それは、

無意識の中の 男性性 女性性 の働きを浮き彫りにすること

でもありますし、

言語・思考 体認・身体知  を明晰にすることでもあります。

 

また、思考と直感を

対立軸や、どちらかの支配体制で語るのではなく

幸せな統合の道を表現することでもありました。

 

クジラの唄は、思考と体認を等化した、響きの言語シンボルです🐋

 

本シリーズの前半、第1回、2回は、このような側面に焦点を当て、

内巫女と内審神者の関係がいかにして世界を創造しているかを

シャーマニズム的な概念である、夢見から見ていきました。

 

ホモ・アニマをビジョン化するためのベースとなる概念と、

無意識に揺さぶりをかける、頭の体操的パートといったところでしょうか。

 

それに対して、後半の第3回と第4回は

内巫女と内審神者の関係を意識しながら、

仮象とアニマルプログラム というキーワードで

 

“ 人間 ” が無意識に行ってきた様相を俯瞰し、

言語空間と、それが潜在化してしまったが故の

可能性と限界・課題を見ていきました。

 

現代の文明化した人間は、内審神者と内巫女が

バランスの取れた健全な関係にあるのではなく

内審神者が支配的な状態で固定化しているというのが

シャーマニズム的な視点であり、アニマンダラの見立てでもあります。

 

男なるものの暴政に偏った状態と言うと、言い過ぎでしょうか?

何れにしても、世界は隅々まで男性意識に偏っています。

それは言語的統制でもあります。

 

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言語空間や仮象 は、

人類の可能性を大きく拡大してきたのと同時に、

制限し、固定化し、あるいは反転した創造行為(破壊)に

駆り立ててしまう側面(恐竜意識の拡大志向)がある のを

少し生々しく見ていきました。

 

それは、言語空間の働きが見えないまま、

アニマルプログラムの恐れと欲望の無限拡大に駆り立てられ

拳を振り上げ進む、心を忘れた内審神者の姿(男なる者)と

それに従属する記憶喪失の内巫女(女なる者)が編み出す世界の姿 でした。


内なる双子の世界

 

前述しましたが、

私たちの根源的な剥き出しの認識様式や

精神構造は、古代の神話に現れると考えられます。

 

本シリーズは、最後に総括するキーワードとして、

地域や時代を超え、普遍的に古代神話の深層に見え隠れする

双子の神話を取り上げました。

それは、ミス・オブ・ミス、神話の中の神話と言っても良いものです。

 

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グアテマラの双子象


 

双子の神話の片鱗を、私たち一人一人の内部に見出し、

体感できるのが、内巫女、内審神者でもあります。

 

内巫女・内審神者の背後、深淵に、双子の神話が揺らいでいます。

 

それは、心理学で語られるような、

無意識の男性性や女性性といった表現よりも

はるかに根源的なものと結びついています。

 

心理学的な表現は、

学術の特性、論理構造上仕方がないところもありますが

どうしても審神者側に偏って構造化、説明されてしまっているため

双子神話の本質的なダイナミズムをとりこぼしてしまいます。

 

ホモ・アニマの真の感じる・考えるに触れるためには、

私たちの日常的な意識に囚われた思考と感性や直感を超え

内巫女・内審神者のイメージを

よりふくよかにすることが、とても大切に思います。

 

そこで、これまで語ってきたイメージに揺らぎを与え

響かせるため、ラストを双子の神話で締めてみました。

 

 

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世界創生の根底にあるとされる双子の神話

私たちの内巫女内審神者と重ねて読み解くことは、

原初の神話を私たちに引き寄せ、発見し、体感していく

入り口になるでしょう。

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また、双子の神話という話題から、

 

現代に忽然と現れた、双子の語り部、

『もののケのしおりちゃん』も、

取り上げないわけにはいかないと思いました。

 

彼女は、原初神話の、ナマの語り部だと思います。

 

それ故に、私達のイメージを大きく揺さぶります。



彼女については、存在は知っているものの、

内容が難しいという方もいらっしゃることから

彼女の物語体系を少し整理して、皆さんがそれぞれに

イメージを広げられるよう、お伝えしてみました。

 

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アニマンダラ的な捉え方も少し語りましたが、むしろそれが

イメージを広げる制限とならないよう、最小限に留めました。

 

・内巫女・内審神者の物語、

・世界の双子神話、

・そしてしおりちゃん

 

それらをシャッフルして、

参加者の一人ひとりが、どのように感じて・考えるか。

 

それは、

皆さんの中の、内巫女・内審神者がそれぞれに見出す、

新たなる創生の物語への貫入でもあります。



シャーマニズムの考えでは、一人一人の中に神がいて、

今ここで、創造が行われていると言います。

その創造のとき、神は独神ではなく、双子の2人神なのです。



本シリーズは、人間のその先、ヒトをイメージするための方向づけを、

私自身が感じる・考えるし、アニマンダラ流に描写し、お伝えしました。



まだ表現上未熟で、

わかりにくい部分もあったかとは思いますが、

皆さんが、内なる原初の神に触れる一助になったなら幸いです。



いずれまた、時間を置いて、

皆さんと内巫女と内神者や、ホモ・アニマについて、

語り合い、お互いにイメージを巡らす機会があればと思っています。


イベント NOOSOLOGY+ANIMANDALA | 生命と精神

 

シリーズレクチャーは終わりましたが、

2月24日 (月・振替休日)に

2020年、初のイベントを開催します。

 

素粒子構造と精神構造を結びつけた、

独自の空間認識論・宇宙論を展開する、

“ヌーソロジー”の提唱者・半田広宣氏とのコラボレクチャーです。

 

ヌーソロジーとアニマンダラ は、同じ本質を、

別のフレームからそれぞれ捉えているため、

重なる部分と同時に、異なる風景もあります。

 

ひとつのテーマを、別の視点から語り合うことで、

よりふくよかに、立ち上がるものがあるでしょう。

 

ANIMANDALA 2019 シリーズの第1回で取上げましたが、

内巫女と内神者は、ヌーソロジにおける主要な概念、次元観察子の

Ψ9(思形)と Ψ10(感性)と、重なるところもあります。

 

今回のコラボレクチャーは、単独のイベントですが、

ANIMANDALA 2019 シリーズの+αな、側面もあります。

 

ご興味がある方は、イベント特設ページをご覧くださいませ。

 

※新型コロナウイルスの感染に配慮して、延期となりました。
予定は改めて、HP、Facebook、Twitter、等でご案内させていただきます。

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➡NOOSOLOGY+ANIMANDALA | 生命と精神 イベントページ

animandala.com