ここのところ、イベントやDVD制作などが続きまして
すっかりご無沙汰しておりました。
久しぶりのブログ更新であります…☆
さて、アニマンダラやアリスカルディア数秘術が
様々なインスピレーションを受けているもののひとつに
ヌーソロジーというものがあります。
昨年、大著『シュタイナー思想とヌーソロジー』についての記事を投稿した際
私(天海ヒロ)とヌーソロジーの関係についても、お話させていただきました。
今回は、そんなヌーソロジー関連の新しい書籍が出版されましたので
その紹介とレビューをしたいと思います~🌟
◇ 書籍レビュー「ワンネスは2つある」
今回レビューする書籍のタイトルは
何やら興味を引くタイトルではないでしょうか~☆
ワンネスなのに2つある? そこには著者の深い狙いがあります。
著者は、関西ヌーソロジー研究会代表の川瀬統心氏。
統心氏は独自の視点と角度でヌーソロジーを研究なさっていて
大変わかりやすいと、レクチャーやブログも好評です。
「ワンネスは2つある」は氏の処女作にして、
ヌーソロジー提唱者の半田広宣氏以外の手による
初のヌーソロジー関連書籍なのであります☆彡
※ インディーズでは、佐道 来夢さんの『ヌーソロジー基本概要+(プラス)』がありました。
ヌーソロジーは、先進的な認識論であり、宇宙論、存在論。
抽象概念にとどまらず、理解が深まることで応用は無限大☆
知る人ぞ知るマニアックにしてエッジな思想です。
そんなマニアックなヌーソロジーですが、
今年は確実に、その裾野が広がりそうな予感です…🌟
他にも複数、こうした書籍が発売されると伺っておりますが
その先陣を切った一冊が『ワンネスは2つある』であります。
発売日前に、SNSでシェアしていたものの
入手後、落ち着いて読める時間がなかなか取れず
他の方々の書評を横目にしていたのですが
ようやく時間をつくることができて、一気に読みました!
もともと話術、文章力に定評のある総心氏ですし
以前からその方向性についてご本人から伺ったり
内容に絡んだディスカッションもしていたので
きっと素晴らしい本が出来上がると思っていましたが
改めてこうして一冊の本にまとまると
流石!お見事!と感心させられました。
神話・宗教・自己啓発からスピリチャル、
更には、人工精神とも言える人工知能、と
古代から現代まで、精神文化史が、包括的に見通し
よくまとまった一冊です。
一神教を主軸に、顕在意識、潜在意識、無意識に対する
時代的理解と人の精神の発達、これまでの意識進化のプロセスが
わかりやすくも鋭い視点から、理解することができます。
精神文化史の問題、課題、本質を、きっと一望できるでしょう。
しかもそれが、グローバルな人類史や普遍的視点だけでなく
個人史と重ね、臨場感豊かに描かれているところにポイントがあります。
フラクタルに、アナロジカルに、
世界(地域性・空間性)や歴史(時間)が
個人の人生体験の連続体として描かれていく。
ここは、ヌーソロジー的にもアニマンダラ的にも、とても大事なポイントです。
☆★☆★☆
21世紀初頭から広がり始め、今日では、渋谷の街行く女子高生ですら
当たり前に耳にするスピリチュアルという言葉。
しかし、それは、ロールモデルなき時代の、贖われない心の受け皿として
拝金主義を背後に巧みに隠しながら、迷える心を飲み込んで
スピリチュアル難民を生み出した・・・と言えます。
本書は、ヌーソロジーの最良の副読本、入門書としてオススメなのはもちろん
こうした流れに節目をつける意味でも、意義深い一冊となっていると思います。
『現実逃避のスピリチュアルを自己認識のスピリチュアルへと反転させる画期的書 !! 』
と、アマゾンの内容紹介の一文にも書かれていますが、まさにそう思います。
また、アニマンダラの理解を深める意味でも、おススメの一冊と言えます。
一神教を軸とした西洋文化や、自然と反自然、シャーマニズムや多神教、
汎神教などなど、統心氏とは、
これまで、色々とディスカッションを重ねさせていただきました。
本書で氏は、一神教精神を自身の体験と重ねて探求し、その本質を看破します。
更には、その探究の果てに、一神教の課題と本来目指した理想、
それを超えていくビジョンをヌーソロジーの視点から描きます。
そして、それをご自身が提唱する ” 自分教 ” として表現していらっしゃいます。
詳しくは本書を読んで頂きたいのですが、この自分教のビジョンは
同時に、アニマンダラの主題でもある
インテリジェント・トーテミズムやアニミズムと
クロスオーバーする領域 になります。
統心さんは、一神教から、私はアニミズムから掘り進み、
ヌーソロジー的視点を通して、同じ領域で会合したのです。
ネイティヴアメリカンの、
ワカン・タンカ(大いなる神秘 / グレートスピリット)は
八百万の神と同様、汎神であると同時に、全てのものに等しく宿り、導く、
一なるものとしての側面があります。
また、ハワイのシャーマズムなどに見る、
ウニヒピリやウハネ、アウマクアのように
シャーマニズム文化では、そのような根源的存在とは、
内なる神を通して繋がる とされます。
統心さん流の言葉で語れば、それは自分自神。
“ 語り得ぬ ” 内なる神としての一者、“ 自分自神 ” を信仰 するとき
一神教と多神教、汎神教、アニミズムは一つに交差 します。
統心さんは、本書で
一神教の反対概念をユダヤ教のラビに聞けば
多神教ではなく偶像崇拝である、と書かれましたが
氏の語る一神教を突き詰めたその根本は
なるほど、アニミズムと反対概念ではなく
むしろ見事に重なるな、というのが私の感想でした。
多神教・アニミズムと一神教が等化する視点です。
これは、アニマンダラ的に特に興味を持った部分でした。
この辺りは、機会を見て、改めてお話ししたいテーマでもありますね☆彡
その他、本書の "「同じ」が争いの原因 " というところは
種我同型論 と 環世界 や、
アリスカルディア数秘術 の主要テーマでもあります。
また、同質異体・異質同体 と
外骨格・内骨格 / 水平進化・垂直進化 の関係 などなど、
様々な角度でアニマンダラと統心氏の自分教とは交差があります。
そして本書では、
ダイレクトに『のび太は救われるのか?』という問いかけで
ラストで、恥ずかしながら
アニマンダラの「負け組進化論」を引用していただきました (^ ^)
最後は手前味噌で少々恐縮ですが、
様々な意味で、オススメな一冊なのであります。
もちろん、ヌーソロジーの関連書としても逸品 だということも
改めて付け加えておきます。
特に、これまでヌーソロジーを難しい~と感じていたり、
興味はあるものの、難しそうで二の足を踏んでいた人には
『ワンネスは2つある』は、
基礎概念がわかりやすく説明されているので、最良の入門書 となるでしょう。
◇ 関連イベントのお知らせ!
アニマンダラのイベントでもお世話になっている観音企画さんが
「ワンネスは2つある」の出版記念イベントとヌーソロジー関連の
Wイベントをゴールデウィークに連日開催 します☆彡
① 4月28日(土)
覚醒期 " レムリア " シンポジウム 『記憶』
半田広宣◆中山康直◆ジュン・アマント
ヌーソロジー提唱者 半田氏や、縄文研究で知られる中山氏、
パフォーマーのジュン氏と共に" レムリアの記憶 " について語られます。
それは、古代でありながら私たちの未来を作る記憶。
個々にずば抜けた智翠を持つスピーカー三人によって
それぞれの視点で語られる、またとないイベントです。
② 4月29日(日)
『ワンネスは2つある』川瀬統心 出版記念講演会
ヌーソロジーの提唱者・半田氏に加え、
私もゲストスピーカーとして参加する事になりました。
www.kansai-noos.com
1日目と2日目の両日お申し込みで、特別割引もあります。
また・・・・更に続きまして、3日目も☆
② 4月30日(月)
2018-年運11-数秘術の観点から明らかにする時と存在の深み
こちらも観音企画さんのご提案で
今回、ワタクシ天海ヒロもトークラウンジ・イベントを開催する運びとなりました。
数秘が題材ですが、
前日2日のイベントのヌーソロジーや、
アニマンダラとも関連が深い内容になっています。
こちらも面白い切り口になるかと思います。