時々、
『何がきっかけで、アニマンダラが生まれたのですか?』
と訊かれることがあります。
これは、結構返答に困る質問で
その時々の文脈で、お答えさせて頂いております。
というのも、どれが元とはもう言えないくらい
様々な関心、実体験(中には不思議な体験も)
直感、概念がタペストリーのように折り重なり
カタチとなったものだからです。
どれか1つが欠けても、
今のアニマンダラにはならなかっただろうな〜、と思います。
そんなアニマンダラですが、
シャーマニックな分野や、動物のシンボリズムについて
特に豊かなインスピレーションを与えてくれたものに
アニマルメディスンがあります。
初めて出会ったのは1997年。かれこれ20年になります。
この時期は思い返せば、奄美大島やヌーソロジーなどなど
他にもアニマンダラに繋がるキーワードとたくさん出会いました。
古生物の研究に取り組み始めたのも、この年ですね。
私自身の数秘1の年にも当たりますから、沢山のタネが植えられたんですねぇ。
とはいえ、当時の私は何も分からず、バラバラの興味で
それぞれつまみ食い的に手を出していただけなのですが。笑
まさかこれらが長く継続し
ひとつにつながっていくとは思っておりませんでした。
今回は、レクチャーでも時々登場する
そんなアニマルメディスンについて
ご紹介することにしましょう。
* * * * * * * * * * * * *
◉ アニマルメディスンとは
アニマルメディスンは
ネイティブアメリカンの自然観に基づく伝統セラピーのことです。
トーテム・アニマル
パワー・アニマル
アニマル・スピリットガイド
とも呼ばれます。
ネイティブ・アメリカンは
人が大地でよりよく生きていくために
一人一人に特別な守護動物がついていて、ガイドしていると考えました。
彼らは、動物たちを、私たちの一般的感覚とは
少し異なる捉え方をしていました。
動物達を、
ある種の特別な知恵を持った隣人(羽の生えた人、四つ足の人など)
もしくは、
偉大な霊的存在の表れのひとつとして観ていたのです。
イーグル、ウルフ、タートル、ハチドリ、トンボ、、、
どんな動物であっても
それぞれ " 生きること " の特定の分野の専門家であり
その知恵を人に与える、良き先駆者、精霊、メッセンジャーでした。
こうした伝統は、ネイティブ・アメリカンに限らず
表現は異なるものの
世界中の先住民文化に見い出だすことができます。
日本では神道の動物に対する眼差しの中に
あるいは、アイヌのカムイ(神威、神居 / 動物たちを神の仮の姿と見る)の概念に
通じる世界を見ることができます。
私たちは、"この世"と呼ばれる
三次元世界(四次元時空)に生まれ落ち
一人一人の人生を送っています。
そして、いろいろんな局面に遭遇し
それぞれ多様な価値観に基づいて
葛藤したり喜んだりしながら、成長していきます。
彼らはそんな生きる道を " 大地の道 "、" 赤い道 " と呼びました。
一方で、それとは異なる
人間的観念を超えた彼岸の領域を
精霊の" 青い道 "、もしくは" 黒い道 "と呼びました。
非物質的世界、時空を超えた霊的領域。潜象界。
それは、純粋持続の空間でもあります。
赤い道と青い道は、昼と夜の関係でもあり
目に見える赤の世界は、
見えない青の世界に支えられている
と考えられていました。
人間が赤い道を、独りよがりに陥らず
世界との有機的で調和的な繋がりとともに、豊かに生きていくためには
赤い道と青い道のバランスが大事で、そのためのガイド精霊としての存在が
アニマルメディスンです。
ちなみに
メディスンには " 治療 " という意味があります。
人間は生きていく上で、壁にぶつかったり
葛藤から、ある種の " 歪み " を抱えてしまいがちです。
それを放置しておくと、大きな歪みとなり
青い道とつながりが切れてしまいます。
すると恐れと葛藤に囚われて、赤い道を闇雲に歩むこととなり、
気がつけば人生という森の中に迷い込んで、酷くなると遭難したりします。
そんな心の歪みを調整し、治療する。
メディスンにはそんな意味があります。
また、恐れと葛藤を乗り越えるための
内在された自己治癒力としての
" 才能 " と " 知恵 " の開花も意味しています。
それは
自らの存在を適切に世界に表現するための
力でもあり、治癒なのです。
動物達が純粋なのは自我がなく
魂の資質を素直に表現しているからです。
世界に自分が適切に表現されていない時
例えば自らは、狼の魂であるのに
犬としての表現をしているならば
生命は滞り、やはり歪みとなります。
逆もまた同じです。
"
ある人のパワー・アニマルがウルフだとしよう。
彼 / 彼女は生まれながらの教師だ。
道を見いだす者、何事かを始める者、発明家、である。
しかし本人は、必ずしも与・えられたギフトを自覚していない。
存分にそれを使っているとは限らない。
パワー・アニマルであるウルフは、持っていながら使っていない才能、
つまり開発すべき才能に気づくよう本人を助ける。
才能を無視していると、ウルフが逆きになって現れるかもしれない。
"
デイビッド・カーソン、ジェイミー・サムズ著
『メディスン・カード』より
アニマル・メディスンは、動物たちのシンボルを通して
自らの魂に触れ、バランスし、解放するガイドなんですね。
アニマンダラ風に表現すると、
外骨格意識が生み出す、恐れの迷宮に嵌った心に
光明を与え、バランスが取れた方向(等化の方向)へと導くガイド。
あるいは、内骨格意識における
「自覚されない希望」の守護者としての動物意識。
といったところでしょうか。
また、ちょっと小難しいかもしれませんが
認知心理学的に説明した場合は、
アニマルシンボルによって、知恵や能力を共感覚的に表現し
それとシンクロすることで、特定の行動や認知スタイルを自らに取り込んで
才能を開花させたり、気づきを与えるシステムと言うことができるでしょう。
アニマルメディスンにご興味のある方は、Twitterのbotも御覧ください。
◉ 9匹のトーテム・アニマル
アニマルメディスンは、人生のその時その時に
縁があってガイドしてくれる動物達とは別に
生涯変わらない、生まれながらにして縁が深い
9種類のトーテム・アニマルがいます。
私たち一人一人の体験の場である
この "時空間" での人生が、青い道と切り離されることなく
より良い旅となるよう、導くのが彼らです。
だから彼らは
東西南北に配置される中国の四神獣(青龍・朱雀・玄武・白虎)
のように、私たちの一人一人の空間マトリクスに配置される、
空間のガーディアンでもあります。
漫画シャーマンキングの、シルバの持ち霊みたいな感じかな。
シャーマンファイトはしないけど。笑
知恵が力という考えは、アニマルメディスンと一緒ですね。
動物の数は違いますが。
9つのトーテム・アニマルは、そのまま9つの方位に配置され
八面体と球空間を形成します。
東
スピリチャルな試練と光明に至る道、
霊的知恵へと繋がる、ガイドアニマルの方位。
南
内なる子供(ウニヒピリ)を守り、育む方位。
自己信頼と謙虚さのバランスを、無邪気さを通して学び、助ける。
西
この人生でのゴール達成への道を示す方位。
真実と内なる答えへと導く道。
北 賢明なる知恵の方位。
上
星の国、上位の世界を敬う心と、
ドリームタイム(他の次元をら訪れる時)の守護者。
進化の方向性。
下
大地と繋がり、グランディングするための方位。
内(中心)
心が望む真の喜びを探し出し、自分の真実とつながる、神聖な領域
左右
女性性と男性性を守護する方位。
この二つと内は、自分固有の方位。
東西 青い道を導く
南北 赤い道を導く
9種類のうち、左右を除く7種類は、
メディスン・カードを使って直接知ることが可能です。
左右の動物は、7種の動物たち以外で
自分が縁を感じたり、気になる生き物を探り出し、そこから選びます。
ちなみに、私のアニマルメディスンは...
東 ➡ ブルーヘイロン(アオサギ )/ 自己認識・真実の姿
南 ➡ プレーリードッグ / 安息
西 ➡ 雷鳥 / 聖なる螺旋・無限回帰
北 ➡ スネーク/ 変性・毒を薬に・脱皮
上 ➡ クジラ / 記録保管・太古の図書館
下 ➡ イルカ / 聖なる息吹・マナ
内 ➡ 亀 / 母なる大地・地球
右 ➡ ウルフ / 教師・森の探求者
左 ➡ カワウソ / 女性メディスン・姉妹愛
です。
各動物の詳しいメディスンについては、私のアニマルとは別に
一般に馴染みのありそうな動物から
時々ブログ等でも取り上げようかな、と思っています。
守護動物達と出会い、彼らと同調することは
自分の本質的な強みや豊かさとつながる
一種のイメージワークとして有効です。
現代は、" 青い道 " がすっかり忘れ去られ
" 赤い道 " のみの世界観が
カサカサに乾いて、伸びている、そんな時代かもしれません。
アニマルメディスンは
一見すると動物タロットのような印象を与えるがもしれませんが
(そのような使い方も可能ではあるものの)
占いというよりは、自分と対話し、周囲との関係性をバランスし
生命や自然と繋がりを回復するためのメソッド。
先住民に由来するメソッドですが、
赤い道と、青い道をバランスするというのは、
現代人にこそ、必要なものではないでしょうか?
ちなみに、メディスン・カードをやるようになると
カードだけでなく、周囲の動物達が奇妙な振る舞いをして
メディスンを与えてくれることが増えてきます。
私は東京にいるため、動物の中でも
都会にも沢山の種類が存在する『虫』の知らせ が多いです。笑
アニマルメディスン関連記事
メディスンカードに登場する動物を中心に、
アニマルメディスン記事を随時書いていこうと思います・。
アニマルメディスンは
アニマンダラのセッションワークのひとつとしても、行っています。
興味のある方は、是非一度体験してみて下さい。
メディスンカード・メディスンホイールセッション
90分 ¥18,000~
対面・電話(LINE・Skype通話含)
出張費:東京23区内 ¥3,000
東西線 葛西駅・西葛西駅
逗子駅・鎌倉駅周辺 横浜駅 無料
延長 10分 ¥1,500
セッションシ詳細・お申込みフォームはこちらです。
▶お問い合わせ・セッションメニュー|アリスカルディア数秘術のページ