アニマンダラ秋のWツアー無事終了...✨
ご参加の皆様、いつもありがとうございます。
9月30日・ 上野国立科学博物館【日本館】ツアー
定期的に行ってきた、上野科博・常設展ツアーシリーズ。
これまでアニマンダラツアーで回っていたのは
【地球館】の一部でしたが、今回は【日本館】。
▲格調ある伝統的な建物の日本館
日本の自然や、日本人との自然との関わり、その眼差しが伝わります。
今回は、日本館の初ツアーだっただけに
興味を待った方が多く、早めに定員となってしまいました。
伝統的な趣がある、旧博物館の建物のエリア
1F~3Fを専有する規模があります。
いつものことですが、こんなエリアがあったのか...!! と驚きの反応。
『 へたこいた ❢ 東京の人間なのに一度も来たことがなかった ❢ 』
との発言も出ました 😊
順路は、あえて2Fから。
この階で、日本特有の自然の豊かさと、
縄文から始まる日本人の成り立ちの展示を観ていきました。
日本は、実は世界的に観ても生物多様性が大変豊かで
ニュージランドのように、世界36箇所に指定された
ホットスポットの一つです。
生命多様性の豊かさは、種我同型論から、
日本人が持つ心のキャパシティーの大きさ、懐の深さを示します。
▲ガラスの柱で動物の種数を表す展示。手前から、ニュージランド・イギリス・日本。
日本は種数も固有種も豊富。
ジャパン - Conservation International
そんな自然の豊かさの展示の次に、縄文人から弥生人を経て
現日本人を知る成り立ちの展示を観ていきました。
縄文人の骨格や、弥生人の骨格、土器、リアルな復元モデルが展開。
頭骨には縄文人と弥生人で明らかに違います。
その解剖学的な造詣の違いを皆さんに確認して頂きました。
▲縄文人、弥生人、江戸の人々など復元模型で生活の様子を再現。
最後は現代人。あれ、動いた...??
▲稲作の歴史なども展示。縄文時代の稲作の様子を再現したジオラマ。
続いて3Fは、日本の古生物や、海洋生物の展示を中心に観ていきました。
異常巻きアンモナイトや、まるでメッセージの宇宙船か
方舟のような二枚貝の化石、シカマイアなどなど。
古生物の世界も日本独特のものがあります。
そこからは何が読み取れるのか.....。
▲異常巻きアンモナイト 日本の特に北海道でたくさん見つかる。
▲古生代最後の時代ペルム紀に現れた、謎の巨大二枚貝・シカマイア
まるでメッセージの宇宙船か方舟のよう
▲フタバスズキリュウの下に集う参加者達
▲かつて日本には巨大哺乳類が沢山いました。
先史時代から江戸までの日本が体験できるのが日本館の魅力です。
また、海洋生物に関しては、
日本は太平洋岸に海溝があることで、世界的な深海魚の宝庫 💡
▲海洋生物標本・翌日(水族館ツアー)も参加した方は、生きた彼らを目撃することに
アニマンダラ流の解説をしながら、
参加者の方それぞれに、その不思議さ・面白さを感じていただきました。
そして最後に1Fへ。
1Fは、望遠鏡・顕微鏡、天球儀や時計が展示され、
日本人の自然や時空間に対する眼差しが実感できる階です。
日本人は自然観察に対して感度が高く、望遠鏡・顕微鏡、天球儀は
かなり早い段階でヨーロッパから持ち込まれ、独自に発達していきました。
2F、3Fとは趣が異なり日本人の工芸品のこだわりを味わえます。
▲日本の顕微鏡
▲江戸時代に沢山の天球儀が制作されていました。
一方、日本人の時間間隔を感じられる展示が和時計です。
和時計は、日の出日の入りに合わせて日々刻々と
時間刻みが変化する、不定時法を採用したユニークな時計です。
▲時間ごとに太鼓を打ち、ニワトリが時を報じる
カラクリ和時計「太鼓時計」
▲視実等象儀は、仏教の須弥山説から作られた、
地上からの見かけの宇宙と、実際の宇宙の関係を示す天象儀
これも和時計の一種
▲携帯の日時計もある
また、こうした展示のほか、1Fでは、
『フローラ ヤポニカ-日本人画家が描いた日本の植物-』が開催されていました。🌸🍁
そちらも日本人ならではの繊細さが感じられる素晴らしいものでした。
ご興味のあるかたは是非一度、日本館をお尋ねください。
※ こちらはスタッフが少しブログに書いています。
neotenyland.hatenablog.com
また、当日の模様を、少しだけ動画でまとめております。
スタッフがiPhoneで写真・動画撮影したもので
音や画質はイマイチではあるものの
雰囲気は伝わるかなと思いますので、よろしければご覧ください。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
10月1日 葛西臨海水族園【水族館】ツアー
翌日の日曜日は、葛西臨海水族園に集合。
幸い快晴で、公園駅から、透明なドームのある
水族館までの道が開放的で気持ちよかったです。
葛西臨海水族園は、上野動物園内にあった水族館を
拡張するとき、移転したという歴史があります。
2年前、不幸なマグロの全滅がありましたが、現在は完全復活...!! 🐟✨
生きたマグロ達は、独特の金属光沢を放ち、水中を猛スピードで泳ぎます。
金属光沢がまるでメカ。ミサイルそのものといった存在感に
初めて目の当たりにした方は、迫力に飲まれていました。
▲マグロの迫力は想像を凌駕します
元々、葛西水族園の運営は民間ではなく東京都で、研究色が強いのが特徴。
本来、管理状態の良さはトップクラスで、
都内では魚の状態が最も良い水族館と言って良いでしょう。
オススメの水族館の一つです。
マグロは日本と縁が深い動物。
その奇妙な謎の死は、
時代の代わり目を表すメッセージがあったようです。
マグロの他には、生きた深海魚や、北極圏の魚達など、
マニアックで珍しい生きものが沢山見られます。🐡
▲巨大ハタ
▲深海を昆虫のような足で歩くキホウボウ。日本館や深海展では標本がありました。
▲巨大なダンゴウオ、サッカーフィッシュ。お腹に吸盤がある。
▲模様が緻密で凄い ❢
▲深海魚でギンザメの仲間・スポッテッドラットフィッシュ
ギンザメは最も古いタイプの魚
▲もちろんキンギョハナダイとかきれいな南国の魚も沢山います
▲極彩色のイソギンチャク。生きています。
葛西臨海水族園は生きたソフトコーラルやイソギンチャクが沢山見られます。
▲屋外の開放的なエリアでくつろぐペンギン。
元気すぎて東京湾に脱出した子もいたという。
海洋動物を観ながら、生命について想いを馳せる一日となりました。
▲マグロを背景にしたらiPhoneでは流石にうまく撮影できなかったらしい
▲懇親会は、葛西臨海公園にあるホテルのレストラン。
ニューオータニの運営
水族館ツアーのほうも、スタッフが動画にまとめてくれました。
次回は平日に開催を検討中ですので
週末のご参加が難しかった方は、ぜひ次回ご参加くださいね。🐠
また、両日ご参加いただきました
アニマンダラシリーズレクチャー参加者でもある
SpaceOpera主宰・namiさんが、ブログに感想をアップなさっています。
天然シャーマン、感性豊かなnamiさんの文章も是非ご一読ください 😊