今回は、7月20日(土)に開催した
アニマンダラ2019 第2回のレポートと
次回、第3回(9月21日 )のテーマをチラ見せします✨
アニマンダラ2019については、特設ページ
アニマンダラ2019 | Animandala をご覧ください。
また、第1回目のレポートはこちら⭐️
アニマンダラ2019 🐳 第2回 レビュー
今回も、マニアックな内容にも関わらず、
初回より参加者が増え、充実した回になりました〜😊✨
本シリーズの特徴として、一貫したコンセプトテーマ、
感じる・考える 🔛 内巫女・内審神者 があります。
※『 感じる・考える / 内巫女・内審神者 』について知りたい方は
先程ご紹介した、特設ページ や、第1回レポート をご覧ください。
第2回は、第1回を軽く復習したのち、
『 感じる・考える / 内巫女・内審神者 』を
太極図 を使い、第1回とは異なる視点で取り上げ、
続いて『 内巫女+内審神者 』の結合により動き出す
宇宙創造の回路について、
先住民呪術の “ 夢見 ” という視点から、話を展開しました。
そして、
『 内巫女+内審神者 』の結合から生まれ落ちる世界と重ね
映画『 海獣の子供 』の、アニマンダラ流の解説をしたあと
最後は、『 海獣の子供 』の話の流れから、
本シリーズの核心のひとつ『 クジラの唄が暗示する世界 』で、まとめました~。
太極図で理解する『 感じる・考える / 内巫女・内審神者 』
ANIMANDALA 2019 シリーズのテーマ、
『 感じる・考える 』は、素朴な言葉を切り口としていますが
『 感じる・考える ⇔ 内巫女・内審神者 』の視点を持つことで
日常的な生活の知恵から、
ポリネシアの呪術体系へと繋がる、入り口を開いてくれます。
第2回では、それを味わう視覚的なツールとして、何かないかなぁ?
と思ったとき、太極図を使うことを閃きました。
この図のミソは、太極図の陰の中の陽、陽の中の陰として
『 感じるの中の考える 』『 考えるの中の感じる 』 を表現したことです。
私たちは、感性・直感と思考・論理などを、しばしば対称概念として
分離しがちですよね。( 文系・理系なんて分け方もその延長ですね。)
しかし、人間という生きもの自体が、
動物段階までで発達させた『 感じる 』という領域と
人間段階で発達させた『 考える 』のハイブリッドであり
等化した存在と言えます。
ですから、単純に二極化しているわけではありません。
( どちらかを得意 / 不得意にしていることがあったとしても )
実は、双方の中に、潜在化した、感じる・考えるがありますが
その事について、太極図を使うと上手く表現できます。
小さい、隠れた『 感じる・考える 』は、
潜在意識化している部分です。通常意識されません。
意識されませんが、心理学等で、
潜在意識が顕在意識を先導しているとされるのと同じように
この隠れた『 感じる・考える 』こそが、
その人の思考や感性を引っ張っている側面があります。
感じるの背中に隠れた、考えるを、感じてみる。
考えるの背中に隠れた、感じるを、考えてみる。
隠された『 感じる・考える 』に焦点を当てることが
思考と感性を、一般的レベルから呪術的認識へとシフトする
ひとつの鍵と言えるようです。
(ヌーソロジーを学ばれている方は、思形と感性の等化である
ψ11について想いを巡らす事、と考えて頂ければよいです。)
さらに『 感じる・考える 』を『 内巫女・内審神者 』と繋げたように
全ての事象に対して、ホロニックなパターンに展開していくことで
『 感じる・考える 』が、
世界のあらゆる側面にダイナミズム変容する様子について触れてみました。
第2回はその導入といったところで、この太極図は
今後、様々な事例を通してチョチョイ出てくるかと思います。
内巫女+内審神者 の結婚で産み落とされる、世界という名の子供
続いて、第1回でも軽く触れましたが、
内巫女、内審神者による『 創造回路 』 について、第2回はさらに詳しく紹介。
この創造回路は、ポリネシアや中南米系呪術などを
ベースに整理し、モデル化したものです。
ちなみに、内巫女と内審神者は、
ハワイなどのポリネシア系シャーマニズムで表現すると
🔴 内巫女=ウニヒピリ
( 内なる子供、内なる妹的存在。感じ、記憶する意識。身体意識。非言語意識 )
🔵 内審神者=ウハネ(自我に対応する、内なる兄的存在。言葉する意識。)
⚫️ 内なる神=アウマクア ( 内在神・祖霊 )
となります。
今回は、さらに、このモデルにフロイト心理学の概念を重ね、
現代人型の意識モデルとして、より汎用的な描写を行いました。
※ ウニヒピリ、ウハネは、ホ・オポノポノでご存知の方も多いかと思います。
この言葉は、ハワイなどで古くから伝わる伝統的な言葉です。
しかし、近年スピリチュアル界隈で知られるようになったホ・オポノポノは
アメリカ人のマックス・フリーダムロング氏が、ハワイのシャーマニズム文化に着想を得て
創作したもの。そこから更に派生したのが、ヒューレン博士のSITH ホ・オポノポノです。
ウニヒピリ、ウハネなど、共通する言葉や概念を使ってはいても、それらは決して
伝統シャーマニズムとはイコールではないことも、頭に置いておいた方が良いでしょう。
アニマンダラでは、より伝統的な概念をベースにしています。
この、内巫女と内審神者による創造回路モデルは
呪術的宇宙観による創造原理を図示したものですが、
より即物的な視点で見た場合は、
いわゆる “ 引き寄せの法則 ” 等の、意識の現象化や
その類のメソッドの、ブラックボックスの内部回路と言ってよいようです。
この概念で、なぜ引き寄せが起きるかを説明できちゃいますし
その限界と潜在的な問題も浮き彫りになったりします。
具体例を挙げ、そのようなお話もしましたが、、、
この回路は、そうしたことを説明することが主要目的ではなく、
より根本的な、
意識と創造の関係性について理解するためのツールとして描きました。
何故アニマンダラで、
まるで情報商材のような概念モデルを紹介するのか? と言うと…!
言語空間の顕在化(情報空間)と、このような概念の理解が
最終的に切り離せないから、なのですね。
この回路は、人間が言語空間を通して、
物理空間を上書きしている仕組みを表してもいる のです。
その辺りは、今後さらに説明していきたいと思います。
『 海獣の子供 』にみる、呪術的創造論とクジラの唄
漫画原作の映画『 海獣の子供 』。皆さんはご覧になりましたか?
海洋版 2001年宇宙の旅、という評価もある、哲学的な作品です。
エンターテインメントというよりは、アート作品と呼ぶのが近いかな。
原作者 五十嵐氏が、世界の海洋神話を調べ、
一方で生物学などサイエンス的な視点を織り交ぜて
独自の神話として表現した作品で、とてもアニマンダラ的です。
映画は、とにかく映像が素晴らしく、トーテムの本質を体感させてくれるような作品。
漫画は、さらにその哲学的な概念が、
私たちへの深淵な問いかけとして、より丁寧に描かれています。
興味を持たれた方は、ぜひ両方ご覧になることをお勧めします。
多面的な見方ができる作品ですが、今回は
作品の神話的側面を、呪術的創造論と重ねて解説してみました。
これは、もちろんこの作品に対するひとつの視点ですが
『 海獣の子供 』が、トーテムの世界観を表現したことは
間違いありませんから、このような視点で読み解くことができました。
こうした視点は、私たちがこれから見出そうとする
新たな創造の神話的表現と言ってもよいかもしれません。
内巫女と内審神者が結ぶ言葉:トーン言語
全体のまとめとして、
後半は、『 海獣の子供 』のキーワードであり、
ANIMANDALA 2019 シリーズのテーマでもある
クジラの唄(ソング)について。
内巫女と内審神者の結合から生まれる子供 は、別の形で表現すれば
体認と思考の高次の統合からくる覚醒(ハイパーユリイカ)によって
生まれ落ちる、新たな子供(新たに立ち上がる世界創造)といったところ。
そのトリガーとなるのが、クジラの唄が誘導するトーン言語
だと、アニマンダラでは考えています。それは、人間の言葉と、
非言語的認識である『 体認 』がひとつになった、共感覚的な言葉 のこと。
新しい言語意識(サピア=ウォーフの仮説)が、
新たな人間意識、ホモ・アニマ(ヒト)を生み出します。
言語学には、映画『メッセージ』でも採用された
「サピア=ウォーフの仮説」という概念 があります。
思考、世界観、時間感覚は、言語によって決まる。
という仮説です。(つまり言語が違えば、それらも異なる )
アニマンダラの視点では、言語によって編まれる世界が
『言語空間』であり、それが、人間独自の環世界になります。
つまり、世界と言葉は不可分に連動している
ということになるため、この仮説には大賛成で、
むしろ必然と言っていいくらいだと思っています。
言語は、人間の認識様式を決定している、プロトコルやアルゴリズムであり、OS。
そのOSが包括するものが言語空間です。
言語が違う= OSが違うということですし、
これから人間が新たな認識を獲得するならば
OSの刷新 → 言語認識に対する変化が伴うことになるでしょう。
(新たな言語が生まれることを意味する他、
既存言語に対する認識の根源的変化も含みます。)
例えば、ホモ・アニマの反対概念になる、ホモ・デウスはAIを基盤としています。
AIはプログラム言語で動いています。これ、まさに異なる言語体系による知性ですね。
言葉が全く違うので、AIが世界をどう見ているか、わからないわけです。
プログラム言語がAIの言語なら、ホモ・アニマ側の言語というのも想定されます。
その方向性を教えてくれるのが、
クジラの唄やクジラの言語体系ではないか?というのが、このパートの内容です。
クジラ・イルカの言語体系は、言葉であり、唄であり、同時に、
映像情報や触覚情報を直接伝えるとされる、響きの言葉、トーン言語です。
トーン言語と言っても、いきなりイメージできないかもしれませんが
人間の言葉が、
対象を固定化する、量子論における『粒子化してしまう言葉』ならば、
トーン言語は、
波動状態と粒子性を同時に併せ持つ、古くて新しい言語感覚
といったところでしょうか。
また、別の言い方をすると、体感言語 です。
トーン言語を感じさせる、面白いエピソードがあるので、ここで紹介しますね。
アマゾンの奥地で、
文明と接触して間もない部族を訪れた、先住民とブラジル政府との仲介者が
通訳を通して彼等と話そうとしたことがあります。
その時、長老が、通訳を制しました。長老は、仲介者に
『自分の言葉で、大きな声で魂を込めて語ればいい』と言ったそうです。
不安ながらも、そのようにした仲介者は、先住民達が、言葉に反応して
頷いたり考え込んだり、まるで言葉を理解してるような反応に驚いたそうです。
仲介者はどこまで言葉が伝わったか、確信は持てませんでしたが、
最後に長老が、交渉の同意をして、会談は見事成功したそうです。
(長老の言葉は、もちろん翻訳者によって翻訳されて、
それで仲介者は目的が達成されたことを知ります。)
これは、そのアマゾン先住民が、言葉そのものではなく、
そこから発せられるトーンを重視していた逸話ではないでしょうか。
トーン言語とは、語彙の繋がりとしての言葉だけでなく、
響きや表情など
全感覚的な情報処理を含みもつ、言語認識 です。
第2回では、そうした話題の導入を、海獣の子供なども引用してお話しました。
今後も、このトーン言語について、さらに掘り下げていきたいと思っています。
次回・第3回▶︎恐竜意識から 鳥類 - 哺乳類意識 の覚醒へ
本シリーズは、各回どんな切り口にするか事前に決めず
資料を準備しながら、流れを決めています。
なので、最終的な内容は、若干修正するかもしれませんが・・・
第3回は、
爬虫類 ‐ 恐竜意識 の黄昏と、鳥類 ‐ 哺乳類意識 の曙へ
トカゲは、恐れの夢見を乗り越えられるか?🦎
を予定しています。
恐竜といえば、家族連れを対象にした夏の企画展の定番!
今年も上野で大規模イベントが開催されています。
恐竜に興味がある方も、ピンとこない方もいらっしゃると思いますが
アニマンダラ流の眼差しを通すと、
たちまち彼等は、私たち人間の繁栄と限界、そして
次の可能性を映し出す、神話的存在として蠢き出すのです…🦖🦕💡
化石でしか見ることのできない生態系である恐竜達は
大発展を遂げたにも関わらず、進化の袋小路に入ってしまい
方向性を失った意識を暗示 するとアニマンダラでは考えます。
隕石の落下が契機となり、彼等は次第に衰退したと言われますが
彼等に替わって、新たな時代を迎えたのが 鳥類 と 哺乳類 です。🦅🕊🐁🐺
(鳥は、恐竜の生き残りです。
他の恐竜が全て消えて、なぜ鳥類だけ生き残ったのか...?)
恐竜絶滅は、古い時代の終焉と始まりのフラクタルなパターン
(繰り返される構造)として、まさに今、この現代に重なります。
恐竜の絶滅から、哺乳類、鳥類の時代へ。
そして、人間やクジラの登場へ。
海獣の子供(原作)では、隕石が新たな宇宙を誕生させる精子 として表現されました。
恐竜絶滅の最大のきっかけも、ユカタン半島に落ちた巨大隕石 だと言われています 💫
そしてこの隕石が、私たちに続く新たな生態系宇宙を花開かせました。
この隕石が、現代に暗示するものは何でしょうか?
恐竜は隕石落下で直接絶滅したわけではなく、それを契機に起きた現象
(噴煙によって太陽が遮られ暗黒化したり、酸の雨など)によって衰退していきます。
更に、隕石落下場所の地球の裏側、インドで、大規模な火山噴火 が始まり
そのことが わずかに生き延びた恐竜のとどめを刺した という説も あります。
地球の暗黒化や噴火は、私達に何を暗示するでしょうか?
ホモ・デウスと、ホモ・アニマの道を探る、別角度のフレームとして
恐竜、鳥類、哺乳類意識について、感じて、考えてみたいと思います。
また、それらのベースとなる 爬虫類意識 や、
トカゲメディスンと夢見の関係 についても見ていきます。🦎
追加企画 🦖🦕 アニマンダラ恐竜博ツアー !
恐竜博2019が、10月まで、上野の国立科学博物館で開催中です。
以前から、博物館ツアーの要望を頂いていることもあり、
折角ですので、シリーズ第3回・9/21(土)の翌週
9/28(土)アニマンダラ恐竜博ツアー を行おうかと。
レクチャーに登場する 恐竜達の化石 を実際に見てみましょう。
それは、ムー、アトランティス、レムリアなど、
前時代人の姿の残影 でもあるのです。
今回の展示では、恐竜だけでなく、同時代の哺乳類や鳥類展示から
更には、もしも恐竜がそのまま滅びず進化していたら…?
という仮説を形にした、ホモ・サウロイドも展示されています。
( 恐竜人間、レプティリアン?はたまたグレイか!?)
イベント情報・お申し込み、お問い合わせ
アニマンダラ2019・第3回及び、
アニマンダラ恐竜博2019ツアーの
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