アニマンダラ★生命の己読みBLOG

生命進化に見るココロのカタチ・アニマンダラ関連の事項を綴ります。

夢見るウイルスの秘密の素顔 ❄️ セルマンダラ第三回レポート

 

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昨年11月から始まった、全3回のセルマンダラシリーズが

1月21日、無事終了いたしました。^_^

 


何処にでも存在し、あなたと共に常にある、菌の世界。

 

人の生活など、日常的なところから、

生態系や地球環境全般、あるいは壮大な生物進化の物語に至るまで

生物学的視点はもちろん、神話的、民俗学的視点も織り交ぜながら

 

あまり知られていない、セルマンダラ・ワールドを

ナビゲートさせていただきました。

 

 時に、日常的な生命感覚をはみ出すエピソードも多く

議論も活発で、参加者と有意義な交流ができました。

 

お陰様で、複数の方から続編のご要望もいただき

良いかたちで終了することができました。

どうもありがとうございます。

 

今回は最終回のレポートも兼ねて、ウイルスの話題です。

 

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*最終回 机の配列が、細胞のように



悪役達の素顔

 

 

セルマンダラシリーズでは、“ 菌 ”というキーワードで

第一回、二回目で 真菌・粘菌・細菌 を扱いました。

 



▶︎第一回レポート

animandala.hatenablog.com

 

▶︎第二回レポート

animandala.hatenablog.com



そして最終回、締めを飾るのがウイルスです。

 

(まさにインフルエンザのシーズンですが…^ ^;)

 


真菌や細菌は、昔から発酵などで活躍したり

近年は腸内細菌など、

私たちの生活になくてはならない存在として注目されています。

 


それに対して、インフルエンザやHIVなど

ウイルスは未だ  病原菌(本当は菌ではありませんが)

印象が強いのではないでしょうか。

 

発見自体が一番最後だったこともあり、

21世紀に入ってから急速に研究が進んでるのもウイルスです。

その結果、これまでの概念が大きく揺らぎ、日々刷新している分野でもあります。

 


端的に言えば、ウイルスの病原性 という、よく知られた顔は

ウイルスの一面であって本質ではありません。

 

また、そもそも私たちは病を “ 悪 ” としがちですが

 

病というのは、不調和に対する調整作用 が本質です。

 

ウイルスの病原性という、悪の仮面の下にある素顔。

 


人間の常識やモラルすら超えて、

汚名を受けてもそんなことには御構い無しに

人目につかない闇の中で、活躍し続ける・・・。

 


ダークヒーローのような存在
… だったとしたら?



彼らの素顔が、ようやく公になろうとしているようです。

 

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寄生から共生へ

 


そもそも、ウイルスってどんな存在でしょうか?

 

細菌と混同されることもあるようですが

ウイルスは細菌とも、真菌とも、

ましてや私たち人間とは大きくかけ離れた存在です。

 

球形や紐状など、菌に似た姿のものもいますが

基本は20面体 で、幾何学的姿をしていることから

只者ではないことがわかるでしょう。

 

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自然界で、綺麗な多面体が見られるのは、鉱物の結晶 です。

 

ウイルスの20面体の外装は、カプシド(キャプシド)と呼ばれる


タンパク質の一種の結晶体
です。

 

 

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セルマンダラシリーズのセルは細胞を意味していますが、

 

ウイルスが他と大きく異なるのは、そもそも細胞ですらない ところ。

 



生命の基本は第一回、二回でお話ししましたが、代謝すること


オートポイエシス(自己創造)という、生命活動 をすることにあります。

 


ところが、ウイルスは、自力では生命活動を行いません

遺伝子はあっても、代謝を行うための仕組みを一切持っていない のです。


 

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遺伝子を複製することも、新しい体を作って増殖することも、呼吸も食事も



行いません。


 

ウイルス粒子と呼ばれる粉末状の物質で、それ自体では、何ら活動を行わないのです。

 

 

ところが、それが  風や水に流されて

たまたま  細胞に触れ、食作用で取り込まれると

振る舞いが一変します。




突然、細胞の仕組みを利用して生命活動を開始 するのです。

 

そして 細胞に寄生し、その生を乗っ取ります。

 

宿主の自己増殖の仕組みに、自らの遺伝子を挿入して、自己増殖 していきます。

 

そして、十分増殖すると、細胞を破壊して(細胞を破壊しない場合もあります)

 

外に飛び出し感染を広げます。

 


生命と物質を行き来することから、半生命 とも呼ばれてきました。

ウイルスは、それ単体では生命とは呼べない存在とされている由縁です。




発病 は、ウイルスの細胞に対する、侵略的な働きが現れたものです。

 

人類は病の原因として、ウイルスを発見したので

 

この 侵略的関係性 こそが、ウイルスの本質だと思ってきたのですね。

 

ところが、前述しましたが、これは本来の関係ではなく、

 

どうやら 偏った、関係性の一面 でしかありませんでした。

 


インフルエンザ、HIV、ノロ、エボラ、黄熱病などなど、

確かに、これらのよく知られた病は、ウイルス由来です。

 

 

ところが、これらは、もともと人間を宿主とはしていません。

 

他の野生動物から、複数の要因が重なり、

 

本来の宿主から移動 してしまったのです。

 

この移動を ホストジャンプ と言います。

 

 

なんだか、言葉はカッコイイですが・・・これが大問題。

 

アフリカやアジア、南米など、近年、新しい重篤なウイルス性の病が

しばしば現れるように見えるのは、開発などで野生動物との距離が近づき

ホストジャンプが起きるのが原因の一つです。

 

 

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ウイルス性の病は、この ホストジャンプを起こした直後

が、最も重篤的な症状 を示します。

 

しかし、時とともに毒性が下がる ことも観察されています。

これらはもちろん、人間側の免疫の獲得にもよりますが

 

近年の研究で、

ウイルス自体も弱毒化している ことがわかっています。

 

 
  * * * * * * * *

 

 

ところで、人類史上最も大きな被害を出したウイルス をご存知でしょうか?

 

それは、1918年に世界に甚大な被害をもたらした、

 

 

『スペインかぜ』

 

 

感染者5億人、死者5千万人〜1億人!(中世に蔓延したペストの倍以上の被害)

 

第一次大戦終結の要因の一つともされた、インフルエンザです。

 

 

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H1N2型のインフルエンザは、現在さほど珍しいものではありません。



しかし、↑こんな症状、イルフルエンザだなんて、信じられませんよね?

 

スペインかぜから、ちょうど今年が100年。1世紀かけて、

インフルエンザ自体の弱毒化が進んできた のだと、研究者たちは考えています。

 

トリインフルエンザの話題が毎年ニュースに上りますが

インフルエンザの、元々の宿主は、鳥、それも カモなどの水鳥 です。🦆

 

 

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人類にH1N2型のインフルエンザが、

鳥から初めて感染したのが、このスペインかぜだと考えられています。

 

ウイルスは細胞性生命と共にいないと生命活動をできないのですから

本来、宿主を傷つけることにメリットはありません。

 

不幸にも、ホストジャンプで迷い込んでしまったウイルスは、

不慣れゆえに、

勝手がわからず破壊的に振る舞ってしまう のです。

 

しかし、一方で、持ち前の 変異の速さ を利用して、

新たな宿主に適応=弱毒化しようとする 一面もある のです。

 


今でも、新型インフルエンザのパンデミックが警戒されるのも

これまでに人類が経験してきたインフルエンザではなく

ホストジャンプを起こした直後のインフルエンザが大変恐ろしいからです。

 


実際にインフルエンザの 元宿主 であるカモなどの水鳥は、

感染していても、病を発症しません。

 

 ( さらに補足すると、毎年話題になるトリインフルエンザは

 “養鶏場”という高密度で家畜を飼育する特殊な状態で

 変異して凶暴化した特別なウイルスです。)

 

様々なウイルス研究から、ウイルスは 本来の宿主においては

病を発症しても毒性が比が低いか無害、それどころか、

健康を増進したり、能力を向上している ことが明らかになっています。

 


ウイルスの研究者たちの中には、

やがてHIVも無毒化していくと考えている人もいます。

 

 

病原性としてウイルスを見た時、彼らは不気味な侵略者で寄生体のように思えます。

本来、人間を宿主としていないという意味では、彼らは確かに侵略者的ですが、

彼らは風や水に運ばれる存在。進んで人に触れたわけではありません。

 

 

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前述したように、本来の宿主であれば

ウイルスは宿主に害をなさないどころか、時に力を与えてくれます。

 

そして近年の研究では、さらに

進化の原動力となっている ことまでハッキリとしてきました。

 

本来の姿は、寄生ではなく共生でした。

 

しかも、共生しているときは、その生物と一体化してしまっているので

関係性がわかりにくかったのです。

 

レクチャーでは、そのあたりを、様々な事例を紹介して見ていきました。

 

 

ウイルスと細胞性生物は、ふたつでひとつ

 

多くのウイルスは、感染すると、自分の遺伝子を、宿主の細胞核に入れて

 

宿主の遺伝子増殖の仕組みに相乗りし、自らの遺伝子情報を増殖させます。

 

その時、レトロウイルスなどがその代表ですが、

 

宿主の遺伝子に自分の遺伝子情報を挿入 します。

 

つまり、ひとつにしてしまう のです。

 

 

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初期段階では、その挿入部分から、またウイルスが合成され拡散していきますが

それが次第に宿主の一部として、完全に一体化していく事がわかっています。



最終的に性染色体に入り込むと、ウイルスは感染の必要がなくなり

宿主と一体となって、子孫を残すことになります。

 

人類の遺伝子情報の総体である、ヒトゲノムが

2004年に全て読み解かれましたが、この時、科学者たちが驚いたのは

 

生命活動の中心である タンパク質合成に直接関与 しているのが

その わずか1.5~2% しかなく、大半が機能不明で、

 

ジャンクDNA と名付けられたりしました。

 


しかし、この認識は今日では誤りで、

多くが遺伝子の発現をコントロールするなど、

複雑な機構をコード化している ことがわかりました。

 

そして、この領域の50%近くに、ウイルス特有の遺伝子コードが見つかり

 

ウイルス由来 だということが明らかになった のです ❢

 

 

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DNA transposons、LTR retro-transposons、SINEs、LINEsがウイルス由来。

 

 

多くの動植物にこうした ウイルス由来のコード が見つかっています。

 

ウイルスとして既に機能しないで、その生物と完全に一体化した遺伝子コードを

研究者の間では、ウイルス化石とか、古代ウイルスと呼ぶことがあります。

 

ウイルス化石は、特に負け組進化(垂直進化)系の、我々人間を含む

脊椎動物の進化で多く見つかり、進化への影響が大きかった こともわかっています。

 

近年の進化論のトレンドでは、自然選択よりも、このウイルス進化の方が、

はるかに大きな影響力があった、そう考える学者もいるほどです。

 

哺乳類が進化して胎盤を持つようようなったのも、

ネズミのような生物から、我々人間の直接の先祖である霊長類が現れたのも

ウイルスの遺伝子が関与しているため。だとしたら、どうでしょうか?

 

 

いえいえ、それどころか、最新の研究では、古細菌から真核生物が進化した

いわば 最初の垂直進化の段階から、ウイルス由来 ではないか、という議論が

SFやトンデモではなく、複数の科学論文を通して議論されているのです。

 

 

アトリウムでは、胎盤形成のプロセス など、

いくつかの具体的な事例を通して、それらをお話しいたしました。


 

真核生物 は、全ての動植物や真菌など、

細菌と古細菌以外の生物全てを含むドメインです。

こうなると、殆どの生物が、

ウイルスとの共生=遺伝子挿入によって進化した

ことになってしまいます。

 


もはや、これは 共生とすら呼べない のではないでしょうか。

 

ウイルスは 、細胞性生物(ウイルスを生命の一形態とした時の、細胞の呼び方)

  共に互いを支え合う、もうひとつの生命体  なのです。

 

遺伝子挿入して一体化するということは、共生というよりも、

細胞性生物とウイルス性生物の “ 交配 ” と呼ぶことができるのかもしれません。

 

私たちが異性と、遺伝子を交換して子供を産むように

細胞性生物はウイルスという性と交配し、

種という多彩な “ 子 ” を育んできたのです。

 


それは 細胞性生物とウイルスの結婚 です。

 

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しかも、これは形態学的にも、どうも単なるメタファーではないようです。

 


真核生物になってから、私たちは、

卵子と精子の結合 という、性のシステムを開発 しました。

 

この 精子と卵子の関係は、

そのまま、細胞とウイルスの関係と重なる のです。

 

実際に精子は細胞膜のすぐ直下に、遺伝子を収めた細胞核しかなく

他の細胞小器官を持ちません。これは、ウイルスに鞭毛がついたような構造です。

鞭毛があり能動的に活動できますから、かろうじて細胞ですが、

限りなくウイルスに近い生体 となっています。

 

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それに対し  卵子は、それ自体がすでに 完全な細胞 です。

 

また、ウイルスは 遺伝子という情報が本体です。

 

遺伝子は一種の言葉ですから、言葉だけの生命 と言えます。

 

これは、思考や言語的な意味も含め、男性的。

 

一方   卵子は、細胞  すなわち  身体的で 女性的 です。

 

 

ハワイのシャーマニズムでは、ウハネが言葉を発する存在で内なる兄。

 

一方で、ウニヒピリが記憶し感じる身体的存在 であり、内なる妹 であることからも

 

細胞性生物とウイルスは、生命における根源的男女 と言えるでしょう。

 

 

 

ウイルスの見る夢

 

 

病原性として現れたウイルスは、いわば  迷子のウイルス。


片割れを求めて彷徨う寂しい姿
かもしれません。



 

間違えた相手と接ぎ木 になった時、不調和を起こし病となります。




私たちが病になるのは、自らの不調和の反映 でもあり

その調整が起きている と言えます。

 

この辺りの関係性は、上記のウニヒピリとウハネの関係を重ねて

イメージを膨らませると、大変示唆的です。

 

 

ウイルスの本来の姿は、

自分と結ばれるべきパートナーと一体となり

永遠の双子として一つになること かもしれません。

 

 

ウイルスは生の世界の地下、

すなわち 根の国で、生命を支える姿 が本来のあり方のようです。

 


アニマンダラで、人間から動物のトーテムを辿り、カンブリアまで遡りましたが

セルマンダラでは更に動植物の接合点を抜けて、細菌・古細菌という、

全生命共通の先祖 まで、系統樹を描写しました。

 

ところが、その先には、

種を超えた、細胞性生物とウイルス性生物との結び

という領域が待っていました。

 

 

細胞性生物とウイルスは、

生命における最初にして根本の、対称性

ということができます。

 

アニマンダラの法則通り、

ここにも 垂直進化と水平進化の構造 を見ることができます。

 


しかし、このウイルスと細胞性生物の共進化は、

これはもはや交配とも呼ぶべきダイナミズムがあり

 

 

対称性というよりは、重なり合う鏡の関係

といった方が良いかもしれません。

 

   * * * * * * * *


 

さて、動植物から菌、細菌、ウイルスまで、

 

長い生命トーテムの旅も、これで一区切りです🍀

 

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しかし、生物の世界はどこまでも深く、豊かです。

 

そしてそれは、私たちの心の深層を写したもの でもあります。

 

ひとつのルートを辿り終えましたが、まだまだ旅は続きます。

 

 

最終回も感想いろいろ

 


最終回も、多くのご感想をいただきました~。

 

アトリウムのディスカッションでは

ホメオパシー、フラワーエッセンスの専門家の参加者の方が

ウイルスのレメディーや、

代替医療の分野での、先端のウイルス研究(海外)について

貴重なお話を聞かせてくださいました。

 

他にも、書道をなさっている方は、書からの連想もあったり

ほかにも素粒子と絡めた話、自然農の視点などなど

いつものことですが、参加者も濃い方が多く、

最終回に相応しく、活発に話が飛び交いました。

 

今回もオンライン上の感想を、すこし紹介させていただきます。

 

Facebookで素晴らしい感想を書いていただいた方の中には

お友達まで公開の方もいらっしゃって、

そちらは、いつも残念ですが割愛させていただいております。涙

 

今回は、第一回から、通しで感想を書かれている御二方。

 

 

最初はnamiさんから🍀

 

 

namiさんは、今回書かれていますが、

そもそもの出会いが、シルク・ドゥ・ソレイユのトーテムがきっかけでした。

そこから遡っての感想です。

 

 

初めてお会いした時、クジラの名刺を頂いたのを

今でもよく覚えています。

クジラは、以前このブログでも書きましたが、

生命の記憶の保管庫。トーテムを象徴。不思議なご縁です。

 

  * * * * * * * *

 

次は、自然農の大西さん。

 

セルマンダラ当日は快晴だったのですが、翌日は大雪。

 

大西さんは、翌日からその週は雪との格闘だったそうです。

まさに自然と向き合う生活。

それだけに、菌感度が高い方なのです。

 

一週間おいて、振り返ってくださいました。

また、その間に見たという夢の話もあります。

 

 

 

namiさん、大西さん、そして、ここではご紹介できませんが

多くの参加者とスタッフに支えられ、

とても良いカタチで、全3回のアトリウムを終えることが出来ました。

 

本当にみなさまには感想しております。 

また、新たな企画が始まったときには、どうぞよろしくお願いいたします☺️✨

 

 

セルマンダラ第一回のDVD完成!

 


セルマンダラのアトリウムは終了いたしましたが、

今後は随時、DVDを制作してまいります。

💿 第一回目は、先日完成いたしました。📀

 

ご興味がある方は、

セルマンダラのお申し込みページから注文可能です。

 

セルマンダラ◎お申し込みフォーム | Animandala

 

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